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【プールサイド】復活期す満身創痍のスイマー金子雅紀 2度の手術超え夏の大舞台へ

 初めて症状を自覚したのは昨年1月。強度が高い練習をすると呼吸がうまくできず、動悸(どうき)がした。練習を中断するなどしてしのいできたが、昨夏から頻度が多くなった。診断の結果、2種類の不整脈があることが分かったという。代表の追加選考もかかっていた5月のジャパンオープンは見送り、心臓のカテーテル手術を受けた。

 度重なる苦難が26歳を飲み込もうとする中で、思わぬチャンスが転がり込んできたのは5月下旬。背泳ぎで代表入りしていた古賀淳也(第一三共)がドーピング検査で陽性反応を示し、暫定資格停止処分を受けた。“代役”として、金子に声が掛かった。

 ただ、快諾はできなかった。症状は全快したとはいえないし、左手には痛みや違和感が残る。

 「出たい気持ちは強かったけど、正直不安な気持ちもあった。でも、せっかくのチャンスを生かしたかった。残された時間で、どれだけパフォーマンスを戻せるかというモチベーションになるかなって」。迷いも抱えながら、代表入りを決意した。

 東京都選手権2日目の100メートル背泳ぎは55秒25で2位に入り、日本代表の面目をなんとか保った。タイムは平凡だったが、「今は自分の泳ぎと感覚を一致させることが最優先。現状としてはよかった」と胸をなで下ろした。

 8月9日にはパンパシフィック選手権、同18日にはアジア大会(ジャカルタ)が開幕する。

 「(不調には)明確な原因がある。自分の体と向き合って、くじけないように前向きに頑張っていきたい」。復活を期す満身創痍(そうい)のスイマーの言葉には、強い意志が感じられた。

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