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旧日本軍潜水艦「呂500」を若狭湾で発見 元乗組員が明かした「終戦後の“出撃”」秘話

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旧日本軍潜水艦「呂500」を若狭湾で発見 元乗組員が明かした「終戦後の“出撃”」秘話

若狭湾で見つかった旧日本軍の潜水艦「呂500」の艦橋前部。遠隔操作の水中ロボットが撮影した(ラ・プロンジェ深海工学会提供) 若狭湾で見つかった旧日本軍の潜水艦「呂500」の艦橋前部。遠隔操作の水中ロボットが撮影した(ラ・プロンジェ深海工学会提供)

 先の大戦後、京都府舞鶴市沖の若狭湾で米軍に処分され、海底に沈んだ旧日本軍の潜水艦を調査していた浦環(うら・たまき)九州工業大特別教授らの調査チームが、対象だった3隻全ての位置と名前を特定したと7月3日、発表した。ドイツから譲渡されたUボートと呼ばれる潜水艦「呂500」も含まれ、当時高水準だったUボートの技術を、この呂500から日本軍が学んだ歴史も思い合わされる。元乗組員の男性は「当時のことを思い出す」と、終戦後に“出撃”した驚きの秘話を明かす。(社会部 福田涼太郎)

日本に譲り渡された唯一のUボート

 「私たちは非常にこれに注目している」。3隻を特定したことが発表された7月3日の記者会見。浦氏は3隻の中でも、呂500のたどった歴史が興味深いものであることを熱っぽく説明した。

 調査対象となった3隻の潜水艦は「呂500」に加え、大正13年建造で敵襲の見張りなどをした「呂68」、昭和2年建造で機雷の敷設を担った「伊121」。いずれも舞鶴市・冠島付近の深さ90メートル前後の海底で見つかった。

 調査期間は6月18~21日。旧防衛庁の資料やサルベージ会社の情報などに基づき、小型漁船から音波探知機を使って海底の様子を調べたところ発見した。遠隔操作の水中ロボットによる撮影にも成功。船舵の位置、へさきの形や船体の長さなどから、それぞれの艦を特定した。

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