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「55年ぶりの大発見」が世界中で大ヒット ジョン・コルトレーンはなぜ「特別」なのか

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 藤岡さんは、05年の競売会の詳細を直後に日本のジャズ誌に書いた。今回のCDの解説でも言及しているが、サイーダさんは他の遺品を出品した。藤岡さんは「音楽家の貴重な遺品が競売にかけられる例がしばしばあるのは、作品の印税が遺族に正しく支払われないからでしょう」と話す。

 「ザ・ロスト・アルバム」は、長い時間とさまざまな思いが交錯して世に出た。それもこれも「コルトレーンが神格化された特別な存在だからです」と藤岡さん分析する。

 コルトレーンは、昭和41年7月6日に公演のため来日した。ちなみに、ビートルズが離日した3日後だ。来日会見でコルトレーンは「私は聖人になりたい」と発言。藤岡さんによれば「この発言およびその後の音楽の精神性、宗教性の深まりとが相まって、コルトレーンは神格化された」。

 今回の録音は、そんな“神”になる前の演奏をとらえた。斉藤さんは「ジャズを超えた音楽的遺産」という半面、「当時のコルトレーンの素顔を知れる」とも表現する。歴史的大発見の中に記録されていたのは、自分たちの音楽をついに見つけた喜びを爆発させる若い演奏家たちのはつらつとした姿だった。(文化部 石井健)

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