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「55年ぶりの大発見」が世界中で大ヒット ジョン・コルトレーンはなぜ「特別」なのか

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日本人研究家

 時は流れて2005年。競売会の主宰者からの連絡に、レコード会社は驚いた。2月にニューヨークで開かれる競売会に出品される録音テープがある。その権利の所在を確認したいというが、聞けば中身はまさしくあの失われたはずの演奏ではないか。持ち主はコルトレーンの前妻の娘、サイーダさんだという。

 「おそらく、自宅に持ち帰って聞き直すため、コルトレーンが別の録音機で同時に録音していたもの」と斉藤さん。トップスターならではの特権。〝本物〟はステレオ録音だったが、こちらはモノラルという違いはあるが、内容は同一。失われたテープの演奏は、遺族の手元に残っていたのだ。

 レコード会社から出品に待ったをかけられたサイーダさんが相談を持ちかけたのが、藤岡靖洋(やすひろ)さん(64)だった。大阪で呉服店を営む藤岡さんは、コルトレーン研究の世界的な第一人者で、遺族らとの交流も深いし、海外のレコード会社とのパイプも太い。

 藤岡さんはニューヨークに飛んで、サイーダさんをレコード会社の担当者に引き合わせた。こうして失われた演奏は、レコード会社に戻った。

 担当者のケン・ドラッガーさんが一時レコード会社を離れるなどの曲折もあり、さらに13年を要し、55年もへてしまったが、演奏は「ザ・ロスト・アルバム」として世に出た。

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