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【iRONNA発】オウム死刑執行 「第二の麻原彰晃」はもう生まれない 島田裕巳氏

麻原彰晃元死刑囚らの死刑執行のニュースが映し出された街頭モニター=6日午後、東京・秋葉原(三尾郁恵撮影)
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 オウム真理教の元教祖、麻原彰晃(しょうこう)元死刑囚=本名・松本智津夫(ちづお)=ら7人の死刑が執行された。オウムは平成の始まりとともに急成長したが、まるでこの時代の終わりに合わせたかのようなタイミングでもある。事件の教訓は何を伝えるのか。

 宗教団体の教祖を死刑に処するのは、近代の日本社会では初めてのことだ。麻原元死刑囚らの執行については、オウム真理教が「アレフ」や「ひかりの輪」といった形で残存しているだけに、死刑によってどういうことが起こり得るか、法務省は慎重に検討を進めたようである。

 ただ、麻原元死刑囚が事件の真相を十分に語っていないため、法廷での奇行の原因となった精神的な病を治療した上で証言をさせてから、死刑を執行すべきだという見解を示した人たちがいた。

 だが、麻原元死刑囚は自らの手で犯行に及んだわけではなく、弟子たちに指示してそれを行わせた。そして弟子側は、法廷で事件の経緯について詳しく証言しており、どういった形で事件が起こったかは明らかになっている。

 分かっていないのは、地下鉄サリン事件の実行を最終的に誰が決めたかであり、麻原元死刑囚と協議したとされる村井秀夫教団幹部が殺されたことで、その点は明確になっていない。村井幹部がなぜ殺されなければならなかったのかも、謎に包まれている。しかし、その他のことはほぼ明らかにされているのではないだろうか。

 バブルと終末思想

 もう一つ、法廷で明らかにされなかったのは、教団の資金力である。事件の背景に、教団に相当な資金力があったことは間違いない。当時のオウムは、信者からの献金やパソコンの廉価販売で莫大(ばくだい)な収入を得ていた。そこには、バブル経済という特殊な時代状況がかかわっていたようだ。富士山麓に「オウム王国」を築き、サリンの大量製造を行うための大規模なプラントを造ることができたのも、豊富な資金力があってのことだ。

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