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【NYアート散歩】〈1〉「士官と笑う娘」など門外不出のフェルメールをたずねて

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【NYアート散歩】
〈1〉「士官と笑う娘」など門外不出のフェルメールをたずねて

フリック・コレクションは新古典様式の個人邸宅を美術館に転用し、増築を重ねて今の姿になった。美しい中庭のみ、来館者も撮影できる(黒沢綾子撮影) フリック・コレクションは新古典様式の個人邸宅を美術館に転用し、増築を重ねて今の姿になった。美しい中庭のみ、来館者も撮影できる(黒沢綾子撮影)

 フリックは1911年、この作品を購入する際、支払いの一部としてレンブラントの肖像画2点を手放したという。同じ17世紀オランダの画家でもずっと評価の高かったレンブラントとは異なり、フェルメールは没後長らく注目されなかった画家だ。ようやく19世紀中ごろから欧州で再評価が始まり、フリックの鑑識眼、好みにも合ったのだろう。もっとも、フェルメールが今日のように世界的に人気を博す前のことだ。

 「婦人と召使」はフリックが生涯最後に購入した絵画。フェルメールが生きた時代、「手紙をやりとりする女性」は人気のモチーフで、ほぼ「愛」と関連付けられたという。大航海の時代だから、手紙の相手は遠く離れた夫や恋人だろう。

 この作品でも、豪華な身なりの女主人は手紙を書いている最中。そこに、召使が届いたばかりの手紙を差し出す。驚き、不安がる女主人…。絵と向かい合った瞬間、物語が動き始める。

作風の変遷鮮やかに

 フリック・コレクションから歩いて程近く。米国が誇る美の殿堂、メトロポリタン美術館には世界最多の5点のフェルメールが集まる。いずれもコレクターから寄贈されたものだ。

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