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【防衛オフレコ放談】「すべての道はインド太平洋に通ず」 PKO支援、能力構築、島サミット… 縦横無尽に中国牽制

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【防衛オフレコ放談】
「すべての道はインド太平洋に通ず」 PKO支援、能力構築、島サミット… 縦横無尽に中国牽制

ナイロビでタンザニア陸軍工兵に重機の使い方を教育する陸自隊員(陸自提供)=2017年6月 ナイロビでタンザニア陸軍工兵に重機の使い方を教育する陸自隊員(陸自提供)=2017年6月

■太平洋島(とう)嶼(しょ)国も視野

 それに先立ち、自衛隊は東南アジアで他国軍に対する「能力構築支援(キャパシティ・ビルディング)」に力を入れてきた。

 能力構築支援は他国との安全保障協力の柱として重要性が高まっており、専門知識を持つ自衛官らを派遣したり支援対象国の実務者を招いたりして他国軍の能力を強化するものだ。自衛隊は東南アジア各国において、人道支援や災害救援などの分野を中心に活動に取り組んできたが、早期展開プロジェクトによりPKO分野も能力構築支援の柱に据える。

 一方、能力構築の支援対象は東南アジアから南アジアへと拡大する方針で、これもインド太平洋戦略に基づいている。

 アジアにとどまらず、太平洋島嶼国も視野に入れている。

 政府が3年に1度、太平洋島嶼国の首脳らを日本に招いて地域の課題を議論する太平洋・島サミットが5月に福島県で開かれ、北朝鮮への対応と並び、インド太平洋戦略の浸透もテーマに位置づけた。

 そもそも島サミットは国連安全保障理事会の常任理事国入りを目指すためのテコにするのが意義のひとつだった。ただ、安保理改革の機運が停滞したことも受け、島サミットの力点もインド太平洋戦略にシフトさせた形だ。

 こうした手段の多様化は政府高官が指摘するとおり、「すべての道はインド太平洋に通ず」だ。その目的として、南シナ海で強引な海洋進出を加速させ、多額の投資などで東南アジア各国と太平洋島嶼国への影響力拡大を図る中国を牽(けん)制(せい)する狙いがあることはいうまでもない。

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