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【中東ウオッチ】困難暗示したトルコ大統領選 反米?協調?エルドアン氏再選で米国と波乱含み

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【中東ウオッチ】
困難暗示したトルコ大統領選 反米?協調?エルドアン氏再選で米国と波乱含み

エルドアン大統領をあしらった選挙用バス=アンカラ市街 (佐藤貴生撮影) エルドアン大統領をあしらった選挙用バス=アンカラ市街 (佐藤貴生撮影)

 大統領選ではCHPのインジェ議員がエルドアン氏に次ぐ31%を得票したが、これも反エルドアン世論が高まっている証といえる。インジェ氏は大勢判明後、トルコは「ワンマン統治」になると警鐘を鳴らした。

独自外交の行方

 エルドアン政権は外交面では、シリア内戦などをめぐってロシアやイランとの関係を深めている。トルコは欧米諸国とともに北大西洋条約機構(NATO)に加盟しており、中東をにらむ要衝に位置するだけに、懸念が広がっている。

 トルコはロシアの防空システムS400の購入に関心を示しているとされ、米国務省幹部はエルドアン氏の続投決定後の26日、「S400の獲得は軍事産業面の協力に大きな影響を与えかねない」と述べて警告した。トルコは米側から最新鋭戦闘機F35を100機調達するとしているが、幹部はこの取引にも影響が出る可能性があるとしている。

 また、トルコのチャブシオール外相は29日、「イランはよき隣人であり経済的つながりもある。他国が言ったからといって貿易関係を断つことはない」と述べた。トランプ米政権がイランとの核合意から離脱し、11月以降にイランと取引した企業は制裁対象になる-と発表したことに真っ向から反論した形だ。

 トルコは内戦が続くシリア北部のクルド人民兵組織「人民防衛部隊」(YPG)を、自国内の非合法武装勢力「クルド労働者党」(PKK)の分派とみなし、支援する米国を非難してきた。また、先に触れたギュレン師をクーデター未遂事件の黒幕だと断定して身柄引き渡しを求めているが、米側は応じていない。今後は米トルコ関係がさらに冷え込む可能性がある。

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