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【久保田るり子の朝鮮半島ウオッチ】中国にすがる金正恩氏は中朝国境通いで大忙し 米には「サラミ戦術」で時間稼ぎ

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【久保田るり子の朝鮮半島ウオッチ】
中国にすがる金正恩氏は中朝国境通いで大忙し 米には「サラミ戦術」で時間稼ぎ

中国の習近平国家主席(左)と握手する金正恩朝鮮労働党委員長=北京・釣魚台国賓館(朝鮮中央通信=朝鮮通信) 中国の習近平国家主席(左)と握手する金正恩朝鮮労働党委員長=北京・釣魚台国賓館(朝鮮中央通信=朝鮮通信)

 6月の訪中で金正恩氏は北京の農業分野やインフラ建設の研究機関を視察している。金正恩氏は両国関係を「東西にたぐいのない特別な関係」と褒めちぎり、中朝を「1つの家族、1つの参謀部」などと忠誠心を示した。中国はこの直後から国境の対北制裁を緩めはじめた。

 現在、中国人の北朝鮮観光や中朝の航空便増便などが緩和され、中朝国境を越える鉄道車両の編成が増加、トラックなどの往来が増えている。

 韓国メディアによると、7月4、5日に平壌で開かれた南北統一バスケットボール大会で、訪朝した韓国記者団が北朝鮮側に習近平氏の建国記念日出席について質問したところ、「われわれが招待したのだから来るだろう」と答えたという。

 北朝鮮は中国の後ろ盾で米朝協議に強気になった。金正恩氏は外交に自信を付け、中朝連携をさらに強調する方向だ。

米兵遺骨返還問題も利用

 シンガポール合意で北朝鮮は時間的な優位に立っている。論評で米国にさんざん不平を述べながらも「われわれはトランプ米大統領に対する信頼心を保っている」と決裂を避けた。協議さえ維持していれば、北朝鮮が非核化を延滞する策は無数にあるからだ。

 朝鮮戦争時の米兵の遺骨返還問題もそのひとつ。今回、北朝鮮は朝鮮戦争の終結宣言などいくつかのテーマとともに、米兵遺骨発掘に向けた実務交渉協議を米側に提案した。

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