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【被害者・遺族は問う】(4) 西成区看護師殺人未遂事件、林良平さん(64) 「経済支援の充実、国民みんなで考えて」

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【被害者・遺族は問う】
(4) 西成区看護師殺人未遂事件、林良平さん(64) 「経済支援の充実、国民みんなで考えて」

「声すら上げられない被害者や遺族は、たくさんいます」と語る林良平さん 「声すら上げられない被害者や遺族は、たくさんいます」と語る林良平さん

 犯罪に遭った被害者なんだから、当然、加害者の何倍も手厚く保護、支援されるはずなのに、あすの会ができたころ(平成12年)は何の制度もありませんでした。刑事裁判がおかしいということを勉強しようと、書店や図書館に行きました。でも、「犯罪被害者」について書かれた本は、1冊もありませんでした。

 《全国犯罪被害者の会(あすの会)の発起人の一人、林良平さん(64)。妻の裕子さん(57)が重傷を負わされた殺人未遂事件では、時効が成立した後に加害者が判明する-というつらい経験をしながら、関西集会をまとめ続けた》

 民間の団体が刑事司法を変えるなんて大変ですが、設立メンバーの岡村先生(岡村勲弁護士)は「変えるしかないんだから、変えればいいじゃないか」と話していました。法律に詳しい人ほど「難しい」と言っていたので、その気持ちがうれしかった。

 関西集会は被害者や遺族の心のよりどころで、私も癒やされました。ただ、話をしただけではありません。問題点を勉強し、「制度を変えよう」と犯罪被害者の実情を訴える人形劇をつくったり、署名を集めたりして活動しました。

 《犯罪被害者や遺族の権利確立に向けて当事者が声を上げたことによって、成果として刑事裁判での被害者参加などの司法制度が実現した。しかし林さんは、会のもう一つの大きな目標である経済支援の充実が課題として残ったままだ、と訴える》

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