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【おらがぐるめ】岩手・軽米町「韃靼そば」 豊富なルチン、苦味が魅力

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【おらがぐるめ】
岩手・軽米町「韃靼そば」 豊富なルチン、苦味が魅力

地元の内まる屋が提供する韃靼蕎麦は野菜天ぷら付き。タレに生卵を溶いて食べる=岩手県軽米町 地元の内まる屋が提供する韃靼蕎麦は野菜天ぷら付き。タレに生卵を溶いて食べる=岩手県軽米町

 毛細血管を強化するポリフェノールの一種「ルチン」が一般のソバの100倍以上という「韃靼(だったん)そば」をご当地メニューにしているのが岩手県軽米町(かるまいまち)。米作に不向きな内陸部最北の寒冷地で、雑穀栽培が盛んな町は韃靼そばの国内初の本格的な栽培地だからだ。

 「昭和60年ごろ、岩手大学の教授が持ち込んだ16粒の種が始まりと聞いてます」。こう振り返るのは農家と栽培契約を結び、平成元年に韃靼そばの乾麺を製品化した地元の老舗、古舘製麺所を営む古舘機智男さん。今では韃靼そばのそば茶と乾麺が主力商品だ。

 韃靼そばをおいしく食べるには独特の苦味を抑える工夫がいる。地元の内まる屋は老舗の韃靼そば3割の乾麺を使用、生卵を溶いたタレが苦味を抑えてくれる。野菜天ぷら付きで750円。「決まって韃靼そばの常連さんもいます」と店主の内沢多賀志さん。

 古舘製麺所が韃靼そば粉を提供する県南部の北上市の大黒やはウズラの卵を溶いたタレで韃靼そばが4割のソバを楽しめる。東京・恵比寿の翁は辛味大根の汁の辛味で韃靼そば100%のソバの苦味を中和するという。黄色みがかった韃靼そば、癖になる独特の苦味が魅力でもある。(盛岡支局 石田征広)

 メモ 韃靼そばはシベリア、中央アジア、中国西部、ヒマラヤなど海抜1000~1500メートルを超える山岳地帯が産地。苦味が強く中国では苦蕎麦(にがそば)と呼ばれてきた。日本の主産地は北海道と長野県。

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