PR

ニュース プレミアム

【野口裕之の軍事情勢】台湾駐屯を探る米軍の本気度 在韓米軍撤退で困るのは中国だ!

Messenger

対中関与戦略の成れの果て

 ところで、5月の米下院情報問題常設特別調査委員会公聴会で元米海軍太平洋艦隊情報部長は「中国の海軍増強は世界覇権の穂先で、2030年までに水上艦450隻と潜水艦99隻の規模になる」と警告。米海軍大学教授らによる《中国の海軍艦艇建造》も《同年までに、ハードウエア面で米海軍と数だけでなく質も比肩する》と断ずる。

 対するトランプ政権は過去1世紀で最小規模に縮小された現有米海軍艦艇274隻の大増強を目指す。が、2046年が目標で、人民解放軍海軍の建造速度・数とは雲泥の差がある。

 軍事力で米国を猛追する中国は、台湾を占領→核・ミサイルや空母機動艦隊の拠点とし→民主国家を睥睨(へいげい)→中国の軍事・経済戦略を強要→対米友好・同盟関係にクサビを打とうとしている。《20年までに台湾侵攻能力を備える》との分析(台湾国防白書)さえ出てきた。

 「赤い怪物」の出現は、日米を含め西側が「無害な新興国家」だと対中評価を誤り、貿易・金融などを通して中国の発展を手助けすれば国際秩序を守る民主国家となると信じ、過去40年近くにわたり採用してきた《関与戦略》の成れの果てだ。

 米国だけでなくわが国も台湾を軍事・経済支援=関与し、空前絶後の大失敗だった対中《関与戦略》の「学習成果」を、中国にこってりと教えて差し上げようではないか。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ