産経ニュース

【経済インサイド】課題山積…東電が福島第2原発の廃炉方針をこのタイミングで表明した理由は?

ニュース プレミアム

記事詳細

更新

【経済インサイド】
課題山積…東電が福島第2原発の廃炉方針をこのタイミングで表明した理由は?

東京電力福島第2原発(手前)。奥は同第1原発=6月14日午後(共同通信社ヘリから) 東京電力福島第2原発(手前)。奥は同第1原発=6月14日午後(共同通信社ヘリから)

 処理水は増え続けているが、タンクを増設する余地はこの先限られ、東電にとっては待ったなしの懸案。福島県が繰り返し求めてきた福島第2の廃炉を検討すると打ち出すことで、処理水問題の解決に向けた地元の協力を取り付けたい、という思惑が垣間見える。

 福島第2の廃炉の決定時期について、小早川氏は今後の検討になるとした。ただ、実際の廃炉に向けては課題が山積みといえる。

 1~3号機で炉心溶融事故が起きた福島第1は全6基の廃炉が既に決定しており、福島第2の4基が加わると合計10基と、単独の電力会社としては前例のない規模となる。同時並行の廃炉作業が果たして順調に進むのか、処理水問題に加えて最大の難関とされる溶融核燃料(デブリ)の取り出しも待ち構える福島第1の廃炉作業に支障が生じないのか、懸念が残る。

 小早川氏自身も「福島第1もあり、人的資源を含めた全体の作業ステップをどのように組み立てるかが一番大きな課題だ」と語る。福島第1では1日約5000人が作業し、新たな人員確保が難航する恐れもある。

 また、廃炉作業では原子炉内の構造物や建屋のコンクリートなど膨大な放射性廃棄物が生じるが、処分先をどうするかが課題だ。

 財務面での心配も残る。東電によると、福島第2の解体にかかる総見積額は2766億円で、今年3月末時点で1975億円が引き当て済みだ。とはいえ、想定外の事態に直面すれば費用が膨らむ恐れがある。

続きを読む

このニュースの写真

  • 課題山積…東電が福島第2原発の廃炉方針をこのタイミングで表明した理由は?
  • 課題山積…東電が福島第2原発の廃炉方針をこのタイミングで表明した理由は?
  • 課題山積…東電が福島第2原発の廃炉方針をこのタイミングで表明した理由は?
  • 課題山積…東電が福島第2原発の廃炉方針をこのタイミングで表明した理由は?

「ニュース」のランキング