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【矢板明夫の中国点描】胡錦濤氏長男が送る“人質”人生 習派と胡派の戦いが続くなかで

中国の習近平国家主席=6月8日(AP)
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 中国共産党が7月初めに発表した地方指導者人事で、胡錦濤(こ・きんとう)前国家主席の長男で浙江省嘉興(かこう)市長を務めていた胡海峰(こ・かいほう)氏が、同省麗水(れいすい)市の党委書記に異動したことが波紋を広げている。

 父親が国家主席を引退した直後の2013年5月、実業家から政治家に転身した海峰氏だが、当初は中国の次世代リーダーの一人として注目されていた。「地方で数年、経験を積んだ上で中央入りするのではないか」といわれていた。共産党の下部組織である共産主義青年団の副書記、または母校・清華大学の副校長といったポストへの転出が有力視された時期もあった。

 しかし、その後は5年も同じところで“塩漬け”となり、初めての異動先は嘉興市よりさらに地味な地方都市。ある共産党関係者は「豊かな嘉興市のナンバー2から、発展が遅れている麗水市のトップになったことは、昇進とはいえ喜ぶ話ではない」「浙江省から離れられなかった。習指導部の“人質”であることに変わりはない」と話した。

 浙江省は習近平国家主席のかつての勤務地で、現在の党中央で習派といわれる幹部の過半数が習氏の同省勤務時代の元部下である。

 政界入りした海峰氏の初任地が習派の本拠地となったのは、偶然の要素もあったとされる。だがその後、習氏の強引な権力集中に対して胡錦濤派が反発を強め、党中央で両派の対立が先鋭化した。海峰氏は、そこに巻き込まれる形で習派に厳しく監視され、身動きがとれなくなったという。

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