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【原発最前線】「現行基準見直し」の声ない放射線審議会 福島の教訓を提示へ

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 ただ、総会では、出席者から現行基準の見直しを必要とする意見は出なかった。事故後の基準が現状では過度に安全寄りとなっている認識を共有しながらも、その基準を改めることは棚上げし、「将来の事故」に備えた教訓としてまとめようとしている。そこに問題はないのか。

現行基準は棚上げ

 事務局は議論当初から「基準自体を見直すのではない」としていた。その背景には、原子力規制委員会の更田(ふけた)豊志委員長の「問題提起」と「後退」がある。

 更田氏は昨年12月~今年1月に行った福島県内の首長との意見交換で、「放射線のレベルは過剰に低く設定され、それによって失うものがある」と指摘。一般食品の1キロ当たり100ベクレルの基準などについて「極端に低い値」とし、「放射線審議会などでの議論に向けて努力を続けたい」と述べていた。

 そして1月17日、規制委定例会合で「事故当初は手探りで実証データも少ないから、非常に保守的な値が設定されるのは致し方ないが、いつまでも改めないのは大きな問題だ」と提起。基準見直しを意図する発言と受け止められたが、同月24日の会見では「基準がどのぐらいの保守性を持っているかを明確にするだけで大きな前進」「基準を見直そうといった意図は全くない」と後退した。

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