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【働き方改革】産業医は名ばかり? 過労死を防ぐキーマンだが、「ブラック医」も存在

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【働き方改革】
産業医は名ばかり? 過労死を防ぐキーマンだが、「ブラック医」も存在

名ばかり産業医の存在を指摘する鈴木友紀夫さん=東京都品川区 名ばかり産業医の存在を指摘する鈴木友紀夫さん=東京都品川区

 今国会の最重要課題だった働き方改革関連法案が6月中に成立見込みとなった。今後は過労死をいかに防ぐか、その実行力が問われる。カギとなる人物は企業の中にいる「産業医」だ。しかし、産業医は「名ばかり」という厳しい指摘もある。産業医に詳しい、医師向け人材マッチングサービス大手「エムステージ」(東京都品川区)執行取締役の鈴木友紀夫さん(51)にその実態を聞いた。(社会部 天野健作)

 --産業医とはどういう存在か

 「働く人の健康を守る専門家だ。アルバイトも含めて労働者50人以上いる事業所は、産業医を選任しなければならない。全国で16万カ所ある。嘱託でもいいが、労働者1000人以上の規模になると、常勤の専属を1人以上置かなくてはいけない。もともとは炭鉱とか製造業を中心に始まった制度だ」

 --現状はどうなのか

 「『名義貸し』といって名前の登録があるだけで、活動の実体がないことも珍しくない。産業医の資格を持つ医師は約9万人いるが、実際に効果的に活動しているのは1万人に満たないとされる。専属医と比べると嘱託医は、目的が健康診断だけのツール的要素があり、それ以外の業務はおざなりになってしまったのでは」

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