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【久保田るり子の朝鮮半島ウオッチ】「非核化」を“核軍縮交渉”に転落させた米朝首脳会談の米戦略ミス

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北朝鮮の「最良の日」

 米情報関係者は「今回の米朝首脳会談で北朝鮮は米国に核保有国であることを認めさせたつもりだろう。米国に彼らが核廃棄すると考える専門家はほとんどゼロだ」と述べている。

 米朝関係は冷戦の産物そのものである。ロシアが朝鮮半島を信託統治する案(モスクワ協定)を無視して南北分断を固定化させた。一方の米国は「米国の防衛線はアリューシャン列島-日本-沖縄-フィリピン」(トルーマン政権のアチソン国務長官)だとしたことが朝鮮戦争の誘因となり、それ以来、米朝の敵対関係が続いてきた。

 核開発を引き継いだ3代目にとってシンガポール会談は、世界に「北朝鮮の核保有」を認めさせた最良の日であったに違いない。

 北朝鮮にとって米国との直接対話は自国の安全保障そのものだった。6回の核実験を経た現在は、「核で米国に恫喝された朝鮮戦争以来、65年目にようやく手に入れた会談」なのだ。

 「非核化の共同宣言」とは米国に核保有を認めさせた証文で、核軍縮交渉だからこそ、金正恩氏は共同声明に署名した。(編集委員)

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