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【中東見聞録】「リビア方式核放棄」より怖いのは国民の恨み 北朝鮮がカダフィ大佐から学ぶべき教訓

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 首都陥落後も逃走を続けたカダフィ大佐は、2011年10月、最後に逃げ込んだ下水管から民兵に引きずり出されて射殺された。この時、多くの国民が快哉を叫んだのは、その恨みの深さゆえだ。内戦でカダフィ政権軍は、反政府勢力に対し、大量破壊兵器廃棄後も手元に残されていた短距離ミサイルを撃ち込んだりもしたが、民兵らの士気をくじくことはできなかった。

 リビアではその後、暫定政権が発足したものの、国内各地に生まれた軍閥をまったく統制できず、分裂状態に陥った。

 中央政府が機能せず、治安維持能力が低下する中で、同国は、欧州へ渡ろうとする不法移民の主要な経由地にもなった。一国の体制崩壊が、周辺国にとっていかに危険かを示したともいえ、それを軍事力で安易に手助けしたNATOの責任は重い。

 それでも、最も大きな責任は、自国民に苛烈な態度をとり続けたカダフィ政権そのものにあることは間違いない。かつて大量破壊兵器廃棄の効用を説いたカダフィ大佐だが、今なら、「体制存続のためには国民に恨みを残すべきではない」とも付け加えるだろうか。

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