PR

ニュース プレミアム

【外交安保取材】日露首脳会談は“ゼロ回答”? すれ違いにもがく安倍首相を取り巻く冷めた空気

Messenger

 ロシアが北極圏で昨年から液化天然ガス(LNG)生産を開始し、アジア向けLNG輸出に注力しているのを踏まえ「日本は世界最大のLNG輸入国だ。必ず日露のウインウインが成り立つ」と呼びかけた。

 また、「ロシア人のライフスタイルを変えるお手伝い」として、最新の内視鏡診断による医療費低減や、部品工場の生産性向上による労働環境の改善などで日本が協力し、「『信頼の経済』をつくる実践を日露はともにしている」と訴えた。プーチン氏や富裕層、北方領土周辺のロシア人だけでなく、ロシア国民に広く理解を得やすい経済協力で局面を打開する方針だ。

 気になるのは外務省内の冷ややかな空気だ。首相訪露に同行したロシア課長が「国民全体の奉仕者たるにふさわしくない行為を行った」として6月4日付で停職9カ月の懲戒処分となった。後任人事が焦点だったとき、「今ロシア課に行ってもね…」と話す職員がいた。

 官邸関係者が外務省の日露交渉への対応に不満を持っているとの報道が出ると、外務省幹部は「僕たちは首相の意向を最大限実現するようにやる。でも、首相が変わったら日露の協議が止まるということのないようにやっていくのが外交官の仕事だ。官邸とは立場が違う」と語っていた。世界で最も強硬的な指導者であるプーチン氏を相手に厳しい交渉に臨む首相の足下はおぼつかないようだ。 (政治部 小川真由美)

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ