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【国際情勢分析】北極圏、溶けぬ「中国脅威論」 経済てこに覇権狙う?

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【国際情勢分析】
北極圏、溶けぬ「中国脅威論」 経済てこに覇権狙う?

北極圏の露ヤマル半島サベッタ港で建設中に撮影された液化天然ガス(LNG)プラント。中国が資本参加している=2017年3月30日(ロイター) 北極圏の露ヤマル半島サベッタ港で建設中に撮影された液化天然ガス(LNG)プラント。中国が資本参加している=2017年3月30日(ロイター)

 中国が、現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」の一部として、北極圏を「氷上のシルクロード」と位置づけ、影響力の拡大を図っている。中国の積極投資で北極圏経済の活性化が期待されるが、一方では、南シナ海や東シナ海でのように、中国がこの地域でも強引な勢力拡張を進め、覇権の確立を目指しているのではないかとの懸念も指摘されている。(外信部 岡田美月)

「極地の大国に」

 2015年9月、中国海軍の艦艇5隻が米アラスカ州沖、ベーリング海の公海上を航行したことが、米国防総省によって初めて確認された。ホワイトハウスは「脅威を及ぼすような活動は確認されていない」としており、意図は不明だ。

 しかし、中国が南シナ海での領有権を主張して周辺国との緊張が高まっていた中で起きたこの事件は、中国が「極地の大国」を目指していることを示す「とても明確なメッセージ」(米紙クリスチャン・サイエンス・モニター)だと受け止められた。

ロシアはパートナー

 米シンクタンク、戦略国際問題研究所(CSIS)のヘザー・コンリー上級副所長(欧州・ユーラシア・北極圏担当)は今年2月、「中国の北極の夢」と題する報告書で、「中国は北極圏の国々との外交関係を促進するのに経済力を使っている」と指摘する。

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