PR

ニュース プレミアム

【赤字のお仕事】校閲記者が赤字直しで陥りやすいパターンとは ひとつ直してと安心すると…

Messenger

 先日、校閲をしていた記事の中に「対日強硬派から足下をすくわれるリスクにもなる」という表現が出てきました。担当者は「初校モニター」(記事がプリントされた紙。ここに「赤字」を書き込みます)で、「足下」→「足元」と直す赤字を出していました。

 弊紙では「足下(あしもと)」ときたら、「下」の字は使わず「元」を用いて「足元」に統一することになっています。

 弊社の用字用語集『産経ハンドブック』にも、

・あしもと(足下、足許、脚許)→足元(統一)

 とあります。

 次にそのモニターを見た私も「そう、その通り」と、そのまま通しました。その次にモニターをチェックした別の部員が「これは、こっちですかね?」と聞いてきました。

 「ん? あしもと」

 「『あしもと』自体の直しはいいんですが…。『すくわれる』のほうなんですよ」

 「そうか、そっちか!」

 「足下」→「足元」に気をとられて、「すくわれる」のほうを気にしていなかった。木を見て森を見ず、というか、校閲作業でよく陥りやすいミスでした。

 慣用句で、

 「足(あし)を掬(すく)う」=相手のすきをついて失敗させる(『デジタル大辞泉』)

 という言葉があります。

 『産経ハンドブック』でも、

 ×足元をすくわれる(すくう)→足をすくわれる(すくう)

 と明記されていました。

 日常の話し言葉で「足元をすくわれる(すくう)」はよく聞きます。私は違和感はありませんが、新聞活字上では、認められていません。本来の慣用句通り、「足をすくわれる」に直すということですね。

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ