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【スポーツ異聞】猛練習と巧みな人心掌握…A東京をBリーグ初Vに導いた「聖徳太子の目」

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【スポーツ異聞】
猛練習と巧みな人心掌握…A東京をBリーグ初Vに導いた「聖徳太子の目」

A東京のパビチェビッチ監督。チームをBリーグ初優勝に導いた=横浜アリーナ A東京のパビチェビッチ監督。チームをBリーグ初優勝に導いた=横浜アリーナ

 チームカラーをがらりと変えたのはセルビア出身のパビチェビッチ監督。2011年ユニバーシアードで母国代表を金メダルに導いた名将は、日本代表監督代行から指揮官に転じたA東京で1日2回の猛練習を課した。代表監督代行当時も「日本人はヘルプにいきすぎる」と1対1の守りの強化を掲げたが、招集期間に限りがあるナショナルチームでは落とし込めない水準まで、細やかに鍛え上げた。

 その卓越した眼力を「聖徳太子の目」と表現したのは加入2季目の竹内譲次(33)。ある日の練習で、3人が動きを間違えたプレーを瞬時にすべて指摘した姿に「10人の声を聞き分けた」とも伝えられる偉人を重ね合わせた。

 双子の兄、公輔(33)=栃木=とともに日本代表の主力を10年以上担い、さまざまな監督の下で戦ったベテランも、今季は外国人選手が1人しか出られない時間帯を中心に、守備での奮闘を強く求められた。猛練習によって体重は2キロほど落ちたというが、「辛いとはあまり思わなかった」という。発奮材料となったのが指揮官の言葉。「カール・マローンのキャリアでベストシーズンは35歳だった。お前もこれからだ」。35歳だった1999年、米NBAで2度目のシーズンMVPに輝いた同じポジションのスター選手を引き合いに出されたことで、心に火がついた。

 田中も代表監督代行就任当初にかけられた言葉をよく覚えている。「これからは日本代表の重要な部分を担わないといけないぞ」。意識を高く持つようになったエースは三河との準決勝で左太もも裏を肉離れする窮地に陥ったが、懸命の調整で決勝に間に合わせ、初優勝に貢献。チャンピオンシップのMVPと2季連続のベスト5に選出された。

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