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【大人の遠足】千葉「加曽利貝塚」 本邦第一といわれた縄文時代の史跡

 食用とみられるイノシシ、シカ、クロダイなどの骨やそうしたもので作られた装飾品や道具、埋葬された犬の骨なども極めて保存のよい状態で発見されている。

 ただ、高度経済成長期の昭和30年代後半、宅地造成で危機に陥ったこともある。当時、県立千葉高教諭で市文化財保護審議会委員だった故・武田宗久氏が貝塚の重要性を訴え、学会、市民らが保存のための署名活動を展開、行政を動かした。「市民主導で残されたからこそ、今、国の特別史跡としての加曽利貝塚がある」と山下さん。

 昭和41年には加曽利貝塚の発掘成果を展示する加曽利貝塚博物館も開館した。

 昨年度には貝塚として初めて国の特別史跡にも指定され、来場者も前年度比約2万8000人増の約7万1000人と大きく増えた。先週、貝塚を訪ねてみると、川崎市から来たという主婦(78)が「縄文時代の遺跡や出土品を見るのが好きで初めて来たが非常に楽しみ」と話してくれた。

 昨年は45年ぶりに新規の発掘調査も実施され、縄文晩期の竪穴式住居跡や耳飾りなどが見つかった。新たな発見に、考古学ファンの期待も高まっている。

 既に考古学への多大な貢献をしてきた加曽利貝塚だが、「実は発掘調査しているのは全体の7%程度」と山下さんは明かす。発掘と同時に保存も重視しており、今後、歴史を変える大発見があるかもしれない。

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