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【おらがぐるめ】青森市「生姜味噌おでん」 クセになる味 闇市由来のファストフード

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【おらがぐるめ】
青森市「生姜味噌おでん」 クセになる味 闇市由来のファストフード

甘じょっぱいたれがクセになる「生姜味噌おでん」(青森おでんの会提供) 甘じょっぱいたれがクセになる「生姜味噌おでん」(青森おでんの会提供)

 全国各地にあるご当地おでんの中で、青森市ではショウガをすりおろしたみそだれをかけて食べる「生姜味噌おでん」が独自の食文化として古くから市民に親しまれている。

 戦後、青森駅周辺にあった屋台(闇市)のおかみさんが冬の厳しい寒さの中、青函連絡船の乗客の体を少しでも温めようと提供し、喜ばれたのが広まったとされる。

 具は「大角天」と呼ばれる、同市独特の薄いさつま揚げとコンニャク、焼きちくわ、タケノコ(ネマガリダケ)、ゆで卵など。たれはみそとみりん、だし汁を混ぜて煮立て、仕上げに生のショウガをおろして入れる。からしとは違った甘じょっぱさが口いっぱいに広がり、おやつ感覚で食べられる市民のファストフード的存在だ。

 生姜味噌おでんを全国に発信しようと平成17年に地元食品メーカー、問屋、飲食店などで「青森おでんの会」が結成された。これまで「全国ご当地おでん地酒サミット」に参加したり、青森市内の老人保健施設などを慰問し、おでんを振る舞うなどの活動を行っている。岩田満会長は「子供たちに地元の味を伝え、青森を離れても故郷を思い起こさせる名物にしたい」と意気込む。(福田徳行)

 メモ 青森市内では青森おでんの会加盟の18店のほかにも生姜味噌おでんを提供している飲食店が数多くある。ちなみに同会は10月10日を「いいおでんの日」【1(いい)0(お)10(でん)の日】と定め、PRに努めている。

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