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【経済インサイド】新日鉄住金が誕生からわずか5年半で「日本製鉄」へ 社名変更決断の背景

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 鉄鋼業界ではここ数年、中国勢がやみくもに生産能力を増強し、製品が中国国外へあふれ出たため市況が極度に悪化。一時は、大半のメーカーが赤字に陥る異常事態となった。

 供給が需要を常に上回る中、再編の動きも進む。粗鋼生産量で世界首位の欧州アルセロール・ミタルは、中国が「ゾンビ企業」の整理に動き出して市況が上向き、同社も赤字から脱した途端、得意の企業買収を再開。4月にブラジルメーカーの買収を完了し、近くイタリアの最大手も傘下に収める計画だ。

 一方、中国勢の躍進はめざましく、今やトップ10の半分を占める。2016(平成28)年には5位の宝鋼集団と11位の武漢鋼鉄集団が統合して宝武鋼鉄集団となり、2位に躍り出た。この統合には、合理化だけでなく、規模拡大で海外企業を飲み込む意図があるといわれる。

 これに対し、新日鉄住金は、旧新日鉄時代に世界首位だったものの、現在は日新製鋼を含めても世界3位と、徐々に地位を低下させつつある。

 人口減で国内市場がしぼむと予想される中、危機感を強めた同社も海外で攻めの姿勢に転じつつある。3月2日には、経営再建中のインド鉄鋼4位、エッサール・スチールをアルセロール・ミタルと共同買収するための新会社を設立すると発表。同時期に欧州特殊鋼最大手のオバコ(スウェーデン)を数百億円で買収することも決めた。社名変更は、国際競争の生き残りに向けた決意表明といえる。

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