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【ソウルから 倭人の眼】バラ色の理想と厳しい現実…「南北融和」で沸いた韓国が背負わされた重荷とは

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 ところが、ここに来ての北の変節。韓国では「やはり北だ」との受け止め方が大勢で、「勝手に怒り出す(北朝鮮の)悪癖がまた出た」(朝鮮日報)との見方が多い。韓国統一省は北朝鮮の会談延期通知に「遺憾で、速やかに会談に応じることを求める」と聞き慣れた報道官声明を発表した。

 韓国社会では落胆というよりも、長年慣らされてきた北朝鮮の出方への奇妙な落ち着きも感じられる。つかの間の金正恩ブーム。その生ぬるいムードから現実に目覚めた韓国社会。時は流れ南北双方の首脳も代わったが、2000年の初の南北首脳会談と基本的に変わっていない。既視感のある光景だ。

宴の代償

 板門店宣言のニュースは世界を駆けめぐったものの、中身に新味はない。従来の南北合意文をなぞった程度のものだ。それを金正恩氏が独自のパフォーマンスを展開し、それに乗ってしまった韓国世論が勝手に盛り上がったに過ぎない。

 文氏は米朝首脳会談に先立ち、22日に訪米しトランプ米大統領と会談する。北朝鮮の意図について韓国では「文在寅大統領が北朝鮮を擁護し、米国を説得してほしいという意向も込められているはず」(朝鮮日報)との見方が少なくない。南北首脳会談という宴の代償として、米朝の仲介役を自任する文氏はいつの間にか、北朝鮮から期待を背負わされてしまった。これが現実である。

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