PR

ニュース プレミアム

サクラが見られなくなる?! 温暖化で開花メカニズムに異常

Messenger

 休眠から休眠打破にかかる日数(チルユニット)と、休眠打破から開花までにかかる日数(温度変換日数)から、伊藤館長らが独自に算出したソメイヨシノの開花モデルによると、2032~50年の間の日本の平均気温では、南九州を中心に3地点で、また、82~2100年の間の平均気温では同5地点で、開花(標本木で5~6輪以上咲いた状態)しなくなる。

 期間中の平均気温は、二酸化炭素がこのままのペースで排出されたと仮定した場合のものだ。

 開花したとしても満開(標本木で8割が咲いた状態)にならない地点も23地点(2032~50年)、30地点(82~2100年)発生する計算になるという。

桜前線、異常あり

 桜はヒマラヤ地方が原産地とされる。日本で交配されて生まれたソメイヨシノは明治時代から植樹され、現在では日本の桜の約8割を占めているという。

 主にソメイヨシノの開花日をつないだ線である「桜前線」は今すでに、日本列島を順を追って北上しなくなっている。

 気象庁の開花記録によると、昭和40年ごろは、鹿児島市や延岡市が全国で最も早く開花し、1週間ほど遅れて福岡市などで開花していた。近年では、福岡市の方が鹿児島市より約1週間早い年もあるなど、“南下現象”も確認されている。

 伊藤館長は「桜は、古くから日本人の生活に密接に関係してきた花の王様のようなもの。春になれば見られることが当たり前とは思わず、桜が直面している事態に目を向けてほしい」と話す。

 電報の常套句《サクラサク》が、受験の合格を知らせる意味でなくなる日も遠くないかもしれない。

関連ニュース

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ