PR

ニュース プレミアム

【中国軍事情勢】台湾周辺演習は海峡危機の再来か 中国シャープパワーの真の狙いは?

Messenger

 だが、目下の規模は、米国が2個の空母打撃群を派遣した第3次台湾海峡危機とは雲泥の差と言って良い。当時の中国軍の演習は1996年7月の弾道ミサイル「東風(DF)15」6発の台湾北部沖への発射に始まり、96年3月の初の総統直接選投票日直前まで約8カ月で計7回の演習が断続的に続いた。上陸演習時には師団規模の部隊が投入され航行禁止海域も約6000~1万平方キロと桁違いの広さで設定された。参加要員は96年3月だけで約15万人とされる。

 与党、民主進歩党寄りの台湾紙、自由時報は19日付で、民進党関係者の話として、今回の演習は「小コスト、小規模、小部隊」の「三小」で台湾の世論を攪乱しようとしたものだと指摘。翌20日付では「中国が台湾を、(圧力や世論工作などを通じて相手国の抵抗力を弱める)シャープパワーの実験場にしようとしている」との記者の特別寄稿を掲載した。この見立てが正しければ、中国軍が実施する「演習」の規模は、今後も中国当局や官製メディアが宣伝するほどには大きなものにはならないとみられる。ただ、台湾の研究者によると、中国の軍事演習の「最盛期」は6、7月とされる。中国側が台湾内外の反応をみながら、徐々に演習の規模を引き上げていく可能性は否定できない。(台北 田中靖人)

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ