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【中国観察】米中貿易戦争に備え「日米貿易摩擦」を教科書にする中国 日本の元首相も「相似点」を指摘

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 その上で、当時の日本が置かれた状況と現在の中国との違いなどについて以下の3点を挙げた。

 (1)日本は第二次大戦の敗戦国で、平和条約下では軍隊を持つことができず、安全保障は米国に頼るしかなかった。力の非対称性から、日本は米国による貿易をめぐる要求に屈服せざるを得なかった。現在の中国はこのような悩みの種はなく、米国に対して「ノー」と言える。

 (2)現在の中国は80年代の日本よりも米国のGDPに占める割合が大きい。スピードも早く、2030年に経済的に米国を超える可能性が高い。そのため中国は中米交渉でより力を発揮できる。

 (3)中国経済は徐々に国内消費型へとモデルチェンジが進んでいる。輸出に過度に依存せず、貿易戦争の影響にも耐えられるようになっている。中国側は多くのカードを手に入れており、不平等な交渉結果を受け入れない。

 その上で同記事は、「こうした前提下で、今日の中米の貿易戦争は、確かに当時の米日貿易戦争よりもはるかに複雑になるだろうが、中国は間違いなく当時の日本よりも強い立場を守り抜くだろう」と強調した。

「日本は状況を改善するために多くの努力」

 また、中国共産党機関紙、人民日報のサイト「人民網」日本語版は、アジアを中心に世界の政財界要人が経済協力などについて話し合う中国主導の国際組織「博鰲(ボアオ)アジアフォーラム」年次総会のため訪中した福田康夫元首相のインタビューを4月11日に掲載した。

 記者の「中米間には貿易摩擦が生じている。日本も20世紀に米国と貿易戦争があった。両者間の相似点、相違点をどう見るか」との質問に対し、福田氏は「中米間の貿易戦争は20世紀の米日貿易戦争とも多くの相似点がある」と指摘。その上で「当時日本はこうした状況を改善するために多くの努力をした。たとえば、輸入制限、為替相場の引き下げなどだ。中米間の貿易摩擦問題の解決には、多くの政策を1つに組み合わせて、多方面から同時に解決する必要があると思う。そして協議という道を通じて貿易摩擦を解決し、ウィンウィンを実現しなければならない。対話は大変重要だ」との見方を示した。

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