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【経済インサイド】東芝が中期経営計画の発表見送り 再建まだ波乱含み

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【経済インサイド】
東芝が中期経営計画の発表見送り 再建まだ波乱含み

東芝は四日市工場で建設中の第6棟への設備投資を米ウエスタンデジタル(WD)と共同で行う(東芝提供) 東芝は四日市工場で建設中の第6棟への設備投資を米ウエスタンデジタル(WD)と共同で行う(東芝提供)

 まず、挙げるのが基礎体力の強化、すなわち高コスト体質の是正だ。車谷氏は東芝を「極端な人員余剰はないが、売上高原価率が他社に比べて非常に高い」と分析する。単純にいえば、調達価格が高く、製品の販売価格が提供価値に比べて安いということだ。「経営難の企業はここが甘く、ベースの収益力が落ちていることが多い」と言い切る。

 続いて、選択と集中による事業構成の見直しだ。東芝メモリ売却後の事業は「社会インフラ」「メモリーを除く半導体」「エネルギー」「情報システム」「事務機器」という構成。さらに事業部は22~23ほどあるが、この全事業について徹底的に議論し、「勝てるゲームプランができる事業に経営資源を集中しキャッシュを増やす」方針だ。

 最大のポイントとなるのが、東芝の柱となるインフラ事業での「リカーリング(循環)型ビジネスモデルへの転換」だ。製品単品だけを売る仕事のやり方では付加価値を創出しにくい。そこで、モノのインターネット(IoT)や人工知能(AI)で顧客の課題を解決するビジネス(ソリューションビジネス)を提供し、サービス課金などで継続して収益を得る事業モデルの確立を目指す。

 これらのプランの具体的な計画を詰めるのはこれからだが、実際に東芝が再び成長軌道に乗るのは容易ではなさそうだ。

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