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【法廷から】元マラソン女王はなぜ万引を繰り返したのか

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【法廷から】
元マラソン女王はなぜ万引を繰り返したのか

トレーニングをする選手時代の原裕美子被告=平成26年1月、東京都新宿区(寺河内美奈撮影) トレーニングをする選手時代の原裕美子被告=平成26年1月、東京都新宿区(寺河内美奈撮影)

 22年には京セラから名伯楽、小出義雄代表率いるユニバーサルエンターテインメント(佐倉アスリート倶楽部)に移籍するが、けがなどに悩み25年に退社、故郷の足利市に戻る。28年10月末に地元の男性と結婚式を挙げたが、入籍せずに破局したという。

 太田市での犯行当時、原被告は2万円以上の現金を所持していたといい、金銭的に困窮して万引したとは考えにくい。

 クレプトマニア(窃盗症)の鑑定などを手がける精神科医でクレプトマニア医学研究所の福井裕輝所長(48)は、摂食障害と窃盗症は「非常に合併しやすい病気」と指摘する。福井所長によると、いずれも行動制御の障害という点で似通っており、「双方の患者とも善悪の判断はできるが、行動のコントロールができない。実際、併発している患者は多い」と指摘。主任弁護士も、その点は把握している。

 いずれにしろ、前回公判で執行猶予を与えられながら再犯に及んだ原被告。今回、厳しい視線にさらされるのは間違いない。

(前橋支局 住谷早紀)

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