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【アメリカを読む】お騒がせ黒人ラッパー、カニエ・ウエストの「トランプ愛」は“危険”なのか

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 こうした意見は、決して新しいものではない。白人の極右層が共有してきたほか、少数ながら黒人保守層でも古くから主張されてきた考え方だが、リベラル系のメディアでは、人種差別問題の「真実」をねじ曲げた見解だと批判されている。ウエストさんのような有名人が共鳴したことは、特にリベラル陣営にとっては、米国の「ポリティカル・コレクトネス(政治的な正しさ)」を崩しかねないゆゆしき問題なのだ。

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 米誌アトランティック(電子版)によると、1980年代以降、米大統領選の歴代の共和党候補は、平均して黒人票の9%しか獲得できていない。16年の大統領選でも同様の傾向が出ており、米調査会社のピュー・リサーチ・センターによると、トランプ氏に投票した黒人は8%だった。

 ところが、である。

 今年1月、一部保守系メディアで、「トランプ氏の黒人支持率が上がっている」とするニュースが踊った。トランプ氏は「黒人の失業率は過去最低となった。トランプへの支持率も倍増した」とつぶやいた。

 「倍増」の根拠は、大統領選の出口調査結果の8%と、オンライン調査会社「サーベイモンキー」による今年1月の支持率調査結果の17%を比較したもの。

 ただ、その内容はやや怪しい。同社の調査対象は有権者だけではなく、選挙での投票先と大統領支持率を一概には比較できない。また、大統領就任直後(17年2月)の黒人からの支持率が20%あったことから、実際には増加ではなく、3ポイントの低下だったともいえる。

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