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言葉の壁とメディアのプロパガンダ合戦 映画「ビハインド・ザ・コーヴ」の八木景子氏寄稿(中)

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 しかし、このとき米国で目の当たりにしたのは、大手映画配給会社が大金を費やして、アカデミー賞選考委員に自社の作品を売り込むロビー活動だった。2009年に「ザ・コーヴ」が公開された際、映画製作者側が審査員にアピールする活動は派手だったと関係者から聞かされた。批評記事でさえ、ハリウッドに影響力を持つロビイストの顔が物を言う世界だった。個人で戦う私には太刀打ちできない高い壁が立ちはだかり、正直、精魂を使い果たしていた。

 私はこの映画を製作する前、ハリウッドの映画配給会社の日本支社で勤務していたが、自分自身で一から最後まで配給の手続きをしたことはなかった。ましてや本場ハリウッドに自分の作品を持って乗り込むというむちゃなことをするなんて、当時は考えもつかなかった。

 一生に一度できるかできないかの挑戦だった。多くの時間と労力を費やしたが、世界展開の難しさに直面して途方に暮れた。

 そんなとき幸運が訪れた。世界最大ユーザーを誇るNetflixから世界配信の話をいただいた。僥倖(ぎょうこう)にめぐりあうというのはこういうことかもしれないと感じた。この世界配信で一気に視界が開けたような気がした。Netflixの関係者の方々には、感謝しても感謝しきれない。(続く)

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