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【昭和天皇の87年】枢密院議長が首相に横やり 「これでは国体護持が保証できない」

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 平沼は木戸幸一内大臣にも面談し、このままでは受け入れられないと訴えたが、昭和天皇の意を知る木戸は一顧だにしなかった。昭和天皇実録には、《内大臣は(平沼に対し)外務当局の差し支えないとする解釈を信頼し、現状のまま進むべき旨を説く》と記されている(34巻40~41頁)。

 一方、鈴木の心は揺れた。

 平沼は8月10日の第1回御前会議で、ポツダム宣言受諾の聖断を導いた功労者でもある。

 受諾条件を「国体護持」に絞るとした外相案を支持する首相、海相と、それに反対する陸相、陸海両総長とで意見が3対3に割れたとき、臨時に出席した平沼が外相案を支持したからこそ、有利な形で聖断を下す環境が整った。鈴木にはその時の恩義がある。

 平沼もまた、自らの支持表明で「国体護持」が唯一絶対の受諾条件となった以上、この一点だけは明確にしておかなければ気が済まなかった。

 国体論の信奉者である平沼にとって、「皇室君臨の名(めい)、皇室統治の実(じつ)は変わるべからざるもの」であり、「日本国民の自由に表明する意思により決定される」ものでは断じてなかったからだ。

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