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【野口裕之の軍事情勢】シリア攻撃に秘めた米軍の北朝鮮防空網向け「威力偵察」

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 昨年と今回の米軍による2回の攻撃とも、史上初となる米露直接交戦といった戦局のエスカレートに、米国が、あるいは米露双方が配慮した結果なのだろうか。ロシアにしても、シリアは中東~地中海をにらむ橋頭堡としての価値は高いが、シリアのために「第2次キューバ危機」を誘発する軍事行動など、全く視野に入れてはいないのだ。米国に至っては言わずもがな、だ。

ロシア製防空網の盲点を突いた米英仏軍

 だが、別の見方をする安全保障関係者もいる。

 米英仏軍が既にロシア製防空システムの能力を掌握。「S300や、もっと優秀なS400の防空エリアをつかんでいる証拠を暗に伝えるべく、レーダーの盲点を突き、防空エリアを正確に避けてみせた」か、「露レーダーが米軍の新型ステルス巡航ミサイルを捕捉できなかった」との仮説も視野に入れ、追加分析する必要があろう。

 このシナリオが正しければ、北朝鮮・朝鮮人民軍は大きな衝撃を受けたはず。なぜなら北朝鮮はS400に比べ性能の劣るS300の改良型を保有する。しかも、米英仏軍が発射した巡航ミサイル数は105発と発表されている。いたって抑制的な数だ。米海軍は1隻で最大154発の巡航ミサイルを発射可能な原子力潜水艦を有する。同型潜水艦や水上艦艇、航空機を多数投射して一斉攻撃すれば、S300はもとよりS400の迎撃能力をも凌駕する。

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