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【野口裕之の軍事情勢】シリア攻撃に秘めた米軍の北朝鮮防空網向け「威力偵察」

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【野口裕之の軍事情勢】
シリア攻撃に秘めた米軍の北朝鮮防空網向け「威力偵察」

14日、シリアへの軍事攻撃が始まり、首都ダマスカス上空を飛ぶミサイル(AP=共同) 14日、シリアへの軍事攻撃が始まり、首都ダマスカス上空を飛ぶミサイル(AP=共同)

 真相は明らかではないが、米軍はエスカレーションを回避せんと、ロシア軍と専用回線で連絡をとり、シリア上空における不測の事態を防ぐ手立てを講じた。2回=2日間の攻撃延期にも「米側の配慮」がにじむ。「着弾予定地点までロシア側に、シリアに筒抜けになるのを見越して事前通報した」との情報も、日米の安全保障関係者の間で流れている。

 マティス米国防長官は「外国人(ロシア)将兵の被害を避けるよう、配慮した」とハッキリと話しており、情報の確度は低くはない。情報が正しいとすれば、ロシア軍の防空能力を試さず、ロシア軍の作戦行動を牽制した「米側の配慮」説にポイントが加算される。

 米軍は昨年4月にも、反体制派支配地域で化学兵器を使ったシリア軍の航空基地などに巡航ミサイル攻撃を実施。60発の巡航ミサイルを撃ち込み、不発の1発を除き59発が目標破壊に成功した。ただ、このときもロシアが米国側から事前に攻撃を知らされていたにもかかわらず、シリアに配備した対空ミサイルが使われた形跡がなかった。

 ロシア上院国防委員長は露メディアに「シリアのロシア軍基地はS300とS400が安全に守っている」と明言したが、迎撃の有無は触れていない。当時も今回同様、安全保障関係者の間で「米国との対立激化を避けようと、攻撃を黙認したのでは」という観測が広がった。 

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