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【矢板明夫の中国点描】北の核開発黙認の中国歴代指導者 自国利益優先、北包囲網の崩壊招く

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【矢板明夫の中国点描】
北の核開発黙認の中国歴代指導者 自国利益優先、北包囲網の崩壊招く

 北京駅に入る北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長を乗せたとみられる車列=27日(共同)  北京駅に入る北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長を乗せたとみられる車列=27日(共同)

 北朝鮮の核開発について、中国は表では反対する態度を表明しているが、軍や保守派のなかに「容認すべきだ」との声も少なくない。実質的に中国と準軍事同盟関係にある北朝鮮が核保有国になれば、中国にとって戦略的に有利だと主張する意見もある。

 金日成は死去するまで計40回以上訪中し、その後継者の金正日(ジョンイル)も10回近く中国を訪れた。北朝鮮の核開発問題は始終、双方の主要なテーマだった。

 自国の核兵器開発の必要性を繰り返して強調する北朝鮮の金日成・正日親子に対し、中国の歴代指導者は、黙認の姿勢をとっていた。とくに金正日は核開発を進める一方、訪中するたびに中国から巨額な経済支援を手にしていた。中国の支援が国際社会の制裁を骨抜きにし、北朝鮮の核開発を実質的に支援してきたといわれる。

 北朝鮮が金正恩(ジョンウン)体制になり、中朝関係は悪化した。中国は北朝鮮に対する制裁を強化した。中国共産党関係者によれば、北朝鮮に対する中国側の不満は核開発よりも、北朝鮮の親中派、張成沢(チャン・ソンテク)一派を粛清するなど中国に歯向かってきたことだった。

 「血で固められた友情」と言われた中朝両国だが、実態は相互利用関係にあるといわれる。これまでの危機はいずれも国際情勢の変化などに伴い、回復してきた。

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