PR

ニュース プレミアム

【経済インサイド】「マグロ好みの食感」とは? 日本水産の完全養殖はこれが“切り札”だ

Messenger

 そこで同社は、イワシやアジの魚粉を加工したペレット状の配合飼料を独自に開発。さらに成魚用の餌として、大型の魚肉ソーセージに似た飼料「Tセージ」を開発した。「マグロは餌のえり好みが激しく、下手な餌では食い付きが悪い。研究の結果“ぷるん”とした食感を好むとわかり、再現に成功した」(小林執行役員)という。

 また、川上(養殖)から川下(下処理・物流)まで一貫してグループ会社が手がける体制も「喜鮪金ラベル」の強みだという。水揚げしたマグロをそのまま急速冷凍するのではなく、養殖場の目の前の加工場でブロックに切り分けることで、冷凍にかかる時間を短縮し、食べる段階でうま味成分のイノシン酸が通常より20%多くなるようにした。養殖だからこそ実現できた「高付加価値商品」といえるだろう。

 一方で、大きな課題も残されている。生残率の向上だ。日本水産の場合、50万粒の受精卵が300~500グラム程度の稚魚まで育つ割合はわずか2%前後。近畿大でもまだ約3%にとどまり、養殖の歴史が長いブリの17%(日本水産)と比べ、はるかに低い。天然物に代わる大量供給を実現するためには、歩留まりの向上が欠かせない。

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ