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【野口裕之の軍事情勢】戦後最大のスパイ事件取材と在英亡命諜報機関員暗殺で見た露毒殺史   

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【野口裕之の軍事情勢】
戦後最大のスパイ事件取材と在英亡命諜報機関員暗殺で見た露毒殺史   

3月18日、モスクワ中心部の広場で開かれた集会で演説するロシアのプーチン大統領(ロイター=共同) 3月18日、モスクワ中心部の広場で開かれた集会で演説するロシアのプーチン大統領(ロイター=共同)

 英国・独立調査委員会が2016年1月に公表した報告書は、暗殺の手口やウラジミール・プーチン大統領が関与していた可能性を指摘している。暗殺の動機は、プーチン氏が政権を掌握する契機となった1999年のアパート爆破事件がFSBの自作自演だった事実をリトビネンコ氏が暴露したためという。

 ポロニウム210はウランの330倍強い放射線を出し、1グラムの摂食・吸引で1千万~1億人を殺戮できる。当然、リトビネンコ氏の内臓はズタズタだった。「見せしめ」にはもってこいの、人間の所業とも思えぬ残酷さではないか。

 ソ連=ロシアの「毒殺史」に触れるとき、近衛文麿・元首相(1891~1945年)の長男・文隆氏(1915~56年)の最期も国民の心と脳裏に刻んでおかなければならない。 

 文隆氏は満州で終戦を迎え、捕虜となった。シベリアで15カ所もの収容所を移動させられた揚げ句、1956(昭和31)年に死去。遺骨だけが58(同33)年になって帰国した。

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