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【野口裕之の軍事情勢】戦後最大のスパイ事件取材と在英亡命諜報機関員暗殺で見た露毒殺史   

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【野口裕之の軍事情勢】
戦後最大のスパイ事件取材と在英亡命諜報機関員暗殺で見た露毒殺史   

3月18日、モスクワ中心部の広場で開かれた集会で演説するロシアのプーチン大統領(ロイター=共同) 3月18日、モスクワ中心部の広場で開かれた集会で演説するロシアのプーチン大統領(ロイター=共同)

「暗殺公認法」を成立させたロシア

 ロシアの石油は近年、露諜報機関やマフィアが牛耳る「危ない利権」だが、70年代のソ連にとっては石油不足に悩む西側への外交カードだった。安全保障では同盟する日米が、石油獲得ではソ連にすり寄り対立する「さらに危ない利権」だった。その最前線で室井はソ連コネクションを駆使、石油獲得を狙い失敗した。

 米国諜報機関の犯行とも推定できるが、ソ連の毒殺史も年季が入っている。

 米国は第二次世界大戦中、末期がん患者の1人に猛毒の放射性物質「ポロニウム210」を水に溶かして与え、4人に注射し、6日間生きた1人を除き微小な投与で短時間で死亡させた。核爆弾開発《マンハッタン計画》に携わる関係者の生命に関する影響を検証する人体実験とみられる。

 ソ連も1920年代に「毒物研究所=第12号研究室やラボXの別称アリ」を創設。ドイツ軍捕虜にポロニウム210を服用させる人体実験を行ったようだ。

 ポロニウム210は2006年、元ロシア諜報機関・連邦保安庁(FSB)中佐のアレクサンドル・リトビネンコ氏=当時(43)、英国籍=の暗殺に使われた。リトビネンコ氏はポロニウム210が混入されたお茶を飲み、命を奪われた。

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