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【ニュースの深層】またもや年金ミス、高まる不信 こんなずさんな会社になぜ委託した?

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受託能力なし

 「ご心配とご迷惑をお掛けした」

 機構の水島藤一郎理事長は3月20日、記者会見を開き、謝罪に追い込まれた。

 この情報会社にはそもそも約500万人分ものデータ入力を請け負う能力はなかった。中国の業者に再委託した同社の切田精一社長は「資本関係はないがグループ会社のような感覚で、再委託の認識はなかった」と釈明。同社の計画書ではデータ入力に800人の人員を確保することが約束されたが、実際には200人も集められなかった。

 さらに同社の業務は、機械を使ったデータ入力のみで、内容をチェックしていなかった。機械による書類読み取りは契約違反で、機構は同社への損害賠償請求も検討している。

 同社は平成15年に設立され、取引先の9割を官公庁が占める。過去に32件の機構業務の受注実績があるが、これまでの落札額は数十万~数百万円で、今回は約1億8千万円と桁違いだった。

 水島理事長は「落札企業の業務遂行能力をチェックしていなかった」と管理の甘さを認めた。機構が基本計画に組織のスリム化を掲げ、外部委託を積極的に進めていることが今回の問題の遠因にある。

20億円支給ミス

 同社のミスには、(1)処理したものの間違っていた入力誤り(2)処理を放置していた入力漏れ-の2種類があった。過少申告は合計で約10万4千人になり、約20億1300万円が支給されていなかった計算になる。そのほか約4万5千人が過大支給だった。

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