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【矢板明夫の中国点描】北の核開発黙認の中国歴代指導者 自国利益優先、北包囲網の崩壊招く

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 北朝鮮の核開発について、中国は表では反対する態度を表明しているが、軍や保守派のなかに「容認すべきだ」との声も少なくない。実質的に中国と準軍事同盟関係にある北朝鮮が核保有国になれば、中国にとって戦略的に有利だと主張する意見もある。

 金日成は死去するまで計40回以上訪中し、その後継者の金正日(ジョンイル)も10回近く中国を訪れた。北朝鮮の核開発問題は始終、双方の主要なテーマだった。

 自国の核兵器開発の必要性を繰り返して強調する北朝鮮の金日成・正日親子に対し、中国の歴代指導者は、黙認の姿勢をとっていた。とくに金正日は核開発を進める一方、訪中するたびに中国から巨額な経済支援を手にしていた。中国の支援が国際社会の制裁を骨抜きにし、北朝鮮の核開発を実質的に支援してきたといわれる。

 北朝鮮が金正恩(ジョンウン)体制になり、中朝関係は悪化した。中国は北朝鮮に対する制裁を強化した。中国共産党関係者によれば、北朝鮮に対する中国側の不満は核開発よりも、北朝鮮の親中派、張成沢(チャン・ソンテク)一派を粛清するなど中国に歯向かってきたことだった。

 「血で固められた友情」と言われた中朝両国だが、実態は相互利用関係にあるといわれる。これまでの危機はいずれも国際情勢の変化などに伴い、回復してきた。

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