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【iRONNA発】黒田総裁が続投 日銀マンネリ人事をどう評価すべきか 飯田泰之

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 ◆バランスの良さ

 より素晴らしい総裁はどこかにいるのかもしれない。しかし、その人物を発見することはできなかった。現在行われている金融緩和の継続性への信認を傷つけず、それでいて2期目に訪れるかもしれない2%目標達成時に、市場とコミュニケーションを取りながらの政策変更を進める適任者が他にいるだろうか。

 とはいえ、本来ならば事前に十分に準備すべき後継者の育成を果たせなかったことは黒田体制1期目の問題点の一つとして指摘されてしかるべきだ。そして、この後継者の育成が2期目には必須の仕事となる。2人の副総裁の後任として挙がった若田部昌澄・早稲田大教授と雨宮正佳・日銀理事には、政策遂行の実務を支える提言や将来の総裁候補としてより高い視座も期待したい。

 こうしてみると、2期目の黒田体制のバランスの良さがよく分かる。もっとも、「バランスが良いこと」と「正しく、実効性ある政策を行うこと」はイコールではない。4月からの第2期黒田体制がどのような政策姿勢を打ち出すのか。ここのところ面白みがない金融政策決定会合に久々に注目が集まろう。

【プロフィル】飯田泰之 いいだ・やすゆき 明大政治経済学部准教授。昭和50年、東京都生まれ。東大経済学部卒。同大経済学研究科博士課程単位取得退学。専門は日本経済・ビジネスエコノミクス・経済政策・マクロ経済学。近著に『経済学講義』(筑摩書房)。

 iRONNAは、産経新聞と複数の出版社が提携し、雑誌記事や評論家らの論考、著名ブロガーの記事などを集めた本格派オピニオンサイトです。各媒体の名物編集長らが参加し、タブーを恐れない鋭い視点の特集テーマを日替わりで掲載。ぜひ、「いろんな」で検索してください。

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