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【iRONNA発】黒田総裁が続投 日銀マンネリ人事をどう評価すべきか 飯田泰之

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【iRONNA発】
黒田総裁が続投 日銀マンネリ人事をどう評価すべきか 飯田泰之

衆院議運委で所信を述べる日銀の黒田東彦総裁=2日 衆院議運委で所信を述べる日銀の黒田東彦総裁=2日

 さて、ここからより強力な金融政策を打ち出し、さらには財政政策についても拡大志向の総裁を望む声が出るのは自然なことだろう。しかしながら、後者については、ない物ねだりの感は否めない。中央銀行総裁は、財政政策に関していかなる権能も有していない。仮に日銀総裁が大規模な財政出動を主張したところで、政府がそれを採用する理由はない。

 また、これとは逆に目標達成ができなかったのだから金融緩和を収束させて出口戦略に向かう、つまりは早期に金融引き締めに転じる総裁を選ぶべきだとの議論もあるが、これは顧みるに値しない。株・為替・雇用はもとより、長くマイナス域に沈んでいた物価上昇率を曲がりなりにもプラス値が継続する状況まで改善した実績を無視することはできないはずだ。

 これらの実績を、米国経済の好調さに支えられた偶然の結果だとする主張もある。しかし、すでに米経済の好調が明確になっていた2013年初頭においても、金融緩和に批判的なアナリストの多くが円安は進んでも90円台、株価上昇も1万1千円から1万2千円程度であると予想していたことを忘れてはならない。米国の好景気は日本経済にとって強力な追い風ではあるが、その追い風を生かすためにも継続的な金融緩和の果たした役割は大きい。

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