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【びっくりサイエンス】透明マントだけじゃない「メタマテリアル」の世界 がん発見やカラフルな硬貨も

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 田中氏は既に約2センチ四方の試験用シートを作製。今後5年間ほどかけ、金のシートで見分けられる分子の種類や、見分けるために必要な分子の量を見極めるという。

 最後に、メタマテリアルの究極的な応用として世間の関心が高い「透明マント」にも触れておきたい。実現すれば誰もが手を出したくなる代物だが、田中氏に言わせると実現へのハードルは極めて高いらしい。

 開発に当たっては、特殊な形の微小な金属片を配列し、周囲の光が自分の体を避けるように屈折させることが必要だ。このとき、光を思い通りに屈折させるための技術が非常に難しいといい、莫大(ばくだい)な開発費を投入しても「マントの大きさは十円玉くらいがせいぜいでは」と田中氏は話す。

 むろん、素材が透明でなければ、毛布をかぶったときのように自分も何も見えなくなる。だが、仮にアクリル樹脂のように透明な素材でマントができたとしても、何も見えないことに変わりはない。すべての光が自分を避けてしまうと、周囲の光景は自分の目に届かないからだ。

 インターネットで「透明マント」と検索すると、メタマテリアル関連だけでもさまざまな話が見つかる。それらの根拠は分からないが、すぐに信じ込むのはやめた方がよさそうだ。(科学部 小野晋史)

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