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【びっくりサイエンス】透明マントだけじゃない「メタマテリアル」の世界 がん発見やカラフルな硬貨も

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【びっくりサイエンス】
透明マントだけじゃない「メタマテリアル」の世界 がん発見やカラフルな硬貨も

メタマテリアルで実現したさまざまな色(田中拓男氏提供) メタマテリアルで実現したさまざまな色(田中拓男氏提供)

 四角形の一辺の長さや隣との間隔を変えることで、吸収される光の波長がさまざまに変化する。その結果、好きな色を反射させることができた。実物を見ると、色の鮮やかさは際立っている。

 既存の塗料に比べたメタマテリアルの強みは、軽さと耐久性だ。アルミニウムは非常に薄く、重さはペンキの約500分の1。さらにアルミニウムの表面はすぐに酸化して腐食を防ぐため、半永久的に色あせない。

 実用化の可能性はさまざまだが、例えば十円玉のような硬貨を彩色することも選択肢の一つ。カラフルな硬貨というのは斬新だ。

 彩色から一歩進んで、この“座布団構造”に期待されるのは、がんの早期発見だ。ここでの主役は可視光よりも波長が長い赤外線。素材も赤外線と相性が良い金を使う。

 最近、がんには特有のにおいがあることが分かってきた。そのにおいでがんの有無を判断する「がん探知犬」は、一部の自治体で健康診断に採用されている。

 田中氏は、このにおいに注目した。においは元をただせば分子で、これが鼻に入ることで感じられる。分子はそれぞれ固有の赤外線を発しており、その波長をとらえれば種類を判別できる。

 検査を受けにきた人の息や汗を金で作ったメタマテリアルのシートで測定することで、がん特有の分子を見分ける寸法だ。

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