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タバコの臭いを不快に感じる理由

 もしあなたが「嫌いな臭いは?」と問われたら、何と答えるだろうか。「教えて!goo」「あなたの嫌いなニオイ」と、まさに同じ質問を投稿しているユーザーがいた。寄せられた回答は、生ゴミや脱いだ靴下、口臭など、さまざまだったが、なかでも「タバコ」はダントツの不人気だった。喫煙者でさえ、「他人のタバコの煙を臭いと感じる」人がいるようなので、非喫煙者ならなおさらだろう。なぜ、多くの人はタバコの臭いを不快に感じるのだろう。「タバコ消臭元ストロング」の研究開発に携わる、小林製薬株式会社の江崎俊文さんに話を聞いてみた。

“タバコ臭”の元

 タバコは火をつける前から特有の臭いがあるが、喫煙者が吐き出した煙は、「柿やりんごなどが腐ったような臭い」と例えられることもあるようだ。そんなタバコの臭いの元は何なのだろうか。

 「タバコの煙の中には、数千種類の化学物質が入っていることがわかっています。ニコチンやタールの他にも、アンモニア、アルデヒド類、硫化水素など、多くの人が不快に感じる悪臭成分が数多く含まれています。なかでも、アセトアルデヒドやビニルピリジンの臭いが、一般的に“タバコ臭”と感じられる臭いの元と考えられています」(江崎さん)

 不快な臭いの化学物質が入り乱れているのだから、悪臭と感じるのは不思議ではない。

臭いの吸着は防げないのか

 煙自体の臭いだけでなく、毛髪や衣類についた臭いも不快なうえ、洗わない限りなかなか取り除けない。それはなぜなのだろうか。

 「タバコの煙の中には、粒子として空気中に放出される成分があります。タバコに含まれる微粒子は、0.1マイクロメートル程度の大きさで、衣服の繊維の網目に入り込んだり、髪の毛に生じる静電作用により吸着してしまうことがあります。これらの成分は、一度吸着してしまうと自然に消えることがなかなか難しく、結果、不快な臭いとして残ってしまいます」(江崎さん)

 “1マイクロメートル”とは1000分の1ミリメートルのこと。0.1マイクロメートルのタバコ微粒子は、小さすぎて吸着を防止するのが難しいのだ。

付いた臭いを消すには

 換気だけではなかなか解消できないタバコの臭い。臭いそのものだけでなく、毛髪や衣類、部屋の壁、カーテンなどに臭いが付着するのを防ぐためにも、消臭剤の活用も一つの手段である。

 「消臭剤には、タバコ臭の元となる臭い成分と効果的に反応する成分が配合されており、不快な臭いを化学反応により臭いのない成分に変えてくれます。消臭効果を高めるには、臭いの発生源となる喫煙スペースの近くや、空気の流れが悪く、臭いがたまりやすい場所に設置するとよいでしょう」(江崎さん)

 タバコの煙は、1時間以上経っても周囲の空気を汚染するとのこと。喫煙所や喫煙者の近くに、さりげなく設置すると効果が期待できそうである。それでも毛髪や衣類についてしまったタバコの臭いには、消臭効果のあるスプレーなども多種出回っているので、併用するとさらに安心だろう。

●専門家プロフィール:江崎俊文 2013年小林製薬(株)入社。2016年より芳香消臭剤の研究開発に携わる。水洗トイレ用芳香洗浄剤「ブルーレット」や車用芳香消臭剤「クルマの消臭元」の担当を経て、現在は、「お部屋の消臭元」、「トイレの消臭元」を担当。

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