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国立なのに成育医療センターがドクターカー導入で「寄付」頼ったワケ

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国立なのに成育医療センターがドクターカー導入で「寄付」頼ったワケ

国立成育医療研究センターが運用する現在のドクターカー。患者のベッド脇に1人分のスペースしかないため、大型のドクターカー導入に向け資金集めを始めている=東京都世田谷区 国立成育医療研究センターが運用する現在のドクターカー。患者のベッド脇に1人分のスペースしかないため、大型のドクターカー導入に向け資金集めを始めている=東京都世田谷区

「善意」の寄付、小児科分野に最適

 成育医療研究センターのドクターカーやぜんそくの新たな治療法研究など、これまで紹介したクラウドファンディングの名目は、いずれも子供の医療にまつわるものだ。実は、夜間の診療も多く、診療や検査に人手がいる小児科は多くの病院で不採算部門となりやすく、少子化も手伝って、廃止や縮小が相次いでいる。

 一方で、子供たちの支援には関心が集まりやすい。クラウドファンディングに詳しい明治大専門職大学院グローバル・ビジネス研究科の木村哲教授は「クラウドファンディングの本質は、社会的正義感に基づく感情や深い哀れみの情、社会的共感をもとに、寄付してあげたいという思いを引き出すことだ」と解説する。

 寄付する側だけではない。成育医療研究センターの鈴木部長は「未来ある子供を助けたいという気持ちを持つ人に寄付してもらうことは、私たちの仕事のやりがいにもつながる」とクラウドファンディングの手法を採ったことで、自身のモチベーションも上がると話した。

 自分の思いを支援という形に直結できるクラウドファンディングは、子供たちの医療の支え手を着実に増やしている。

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