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国立なのに成育医療センターがドクターカー導入で「寄付」頼ったワケ

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国立なのに成育医療センターがドクターカー導入で「寄付」頼ったワケ

国立成育医療研究センターが運用する現在のドクターカー。患者のベッド脇に1人分のスペースしかないため、大型のドクターカー導入に向け資金集めを始めている=東京都世田谷区 国立成育医療研究センターが運用する現在のドクターカー。患者のベッド脇に1人分のスペースしかないため、大型のドクターカー導入に向け資金集めを始めている=東京都世田谷区

 導入を検討しているドクターカーは車幅が約20センチ広く、車高も上がって中で人が動きやすい形となる。早ければ7月にも運用を開始する予定で、現在のドクターカーと2台併用することで遠方の医療機関の搬送も容易となる。

広がるクラウドファンディング

 同センターは昨夏も、子供の血液がん治療に必要な無菌室の設置費をクラウドファンディングで募り、3100万円を集めた。ドクターカーの導入では、長野県立こども病院が昨年2月、クラウドファンディングで2500万円集めた実績がある。

 いずれも国立や県立などの公的な医療施設で、運営の一部には税金も充てられているが、ある国立病院関係者によると「国からの交付金は用途が限られており、自由に使うわけにはいかない」という。成育医療研究センター手術・集中治療部の鈴木康之部長は「海外では国立施設であっても寄付を募ることは日常的に行われている」と話す。

 もっとも、クラウドファンディングが利用されるのは、公立病院の設備費だけではない。慈恵医科大第三病院(東京都狛江市)の小児科医は、ぜんそくの新しい治療法の臨床研究費をクラウドファンディングで募り、1月末までに1600万円以上を集めた。公的資金で研究を行ってきたが、思うように被験者が集まらないまま期間が終わったため、クラウドファンディングで資金を集め、研究を継続することにした。

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