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【国語逍遥】(94)清湖口敏 広辞苑 国民的な「国語辞典」たれ

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【国語逍遥】
(94)清湖口敏 広辞苑 国民的な「国語辞典」たれ

岩波書店の辞書「広辞苑」第七版 岩波書店の辞書「広辞苑」第七版

 同じ序には「現代語では目まぐるしい言語変化に対応し、古典語では用例・出典等を改めて点検した」ともある。これは実際その通りで、大いに感心した。

 昨年3月1日付の本欄で私は、「教官」を「教育・研究に従事する教員。(中略)また俗に、私立大学や専門学校などの教員にも用いる」と示した5、6版の記述を「不可解」と指摘した。初めに「教育・研究に…」と定義した以上、「また俗に」以下の説明とはまるで脈絡が成り立たない。

 7版ではそれが「国公立の学校・研究所などで教育・研究に従事する公務員。また俗に、私立大学や専門学校などの教員にもいう」と改まっていた。(別にうぬぼれるわけではないが)私の指摘に真摯(しんし)に対応してくれたのだとしたら、感謝申し上げたい。

 同時に指摘していた「左遷」「辞令」は、7版でも「官職」専用の語として扱い、民間での使用には不寛容の姿勢を貫いている。もちろん、それはそれで伝統を重んじる広辞苑の見識として評価すべきだろうが。

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